普通預金に1000万円あると、不動産投資を始めるには十分な金額だと感じるかもしれません。実際に、区分マンションや中古戸建ての購入、一棟物件の頭金など、検討できる選択肢は広がります。
しかし、1000万円あることと、1000万円すべてを不動産投資に使えることは同じではありません。預金のなかには、日常生活に使うお金、将来使う予定があるお金、病気や介護に備えるお金も含まれている可能性があります。
不動産投資では、物件を購入した後にも現金が必要です。大切なのは「1000万円で何を買えるか」ではなく、「購入後も生活と賃貸経営を続けられるか」という視点です。
普通預金1000万円はすべて余裕資金とは限らない
普通預金の残高だけを見て投資可能額を決めると、生活に必要なお金まで使ってしまう可能性があります。
まずは1000万円を、次の3つに分けて考えましょう。
生活に必要なお金
毎月の生活費、住宅費、税金、保険料など、日常生活を維持するためのお金です。会社員であっても、病気、休職、退職などで収入が途絶える可能性があります。
特に50代・60代では、定年後に収入が減ることも想定し、現在の生活費だけでなく、退職後の支出も考える必要があります。
数年以内に使う予定のお金
自宅のリフォーム、車の買い替え、子どもへの援助、介護、旅行など、使う予定があるお金です。
不動産は、必要になった分だけ一部を売却することが難しい資産です。数年以内に使う予定があるお金は、預金として残しておくほうが管理しやすいでしょう。
当面使わないお金
生活資金と予定資金を差し引いた後に残るお金が、不動産投資に回せる資金の候補になります。
ただし、この金額をすべて頭金にするのではなく、購入後の空室や修繕に備える資金も残す必要があります。





