ALT(GPT)とは何か、ASTとの違い

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は旧称GPTと呼ばれ、肝臓の細胞内に多く含まれる酵素です。肝細胞がダメージを受けると血液中に放出されるため、その濃度で肝臓の状態を把握できます。

出典:健診会東京メディカルクリニック

よく一緒に測られるASTは心筋・骨格筋・腎臓にも広く分布するため、肝臓以外の病気でも上昇します。一方、ALTはほとんどが肝臓の細胞にのみ存在するため、肝疾患のより直接的なマーカーとなります。

出典:斉藤クリニック

ALTの基準値と段階別の目安

ALT値(U/L)区分目安
30以下正常問題なし
31〜50要注意再検査・生活習慣の見直し
51〜100異常精密検査を推奨
101〜299高値慢性肝炎・脂肪肝の可能性
300以上高値〜非常に高値速やかに医師の診察を受けることをお勧めします

出典:斉藤クリニック

数値が51以上の場合は精密検査の対象となることが多く、医師への相談をおすすめします。

ALTが高くなる主な原因

ALTが上昇する代表的な背景を整理します。

  • 脂肪肝・肥満: 過食や体重増加により肝臓に中性脂肪が蓄積し、ALTが上昇しやすくなります
  • アルコール: 継続的な過度の飲酒は肝細胞へのダメージにつながります
  • ウイルス性肝炎: B型・C型・A型などの肝炎ウイルスでもALTは大きく上昇します
  • 薬剤性肝障害: 医薬品のほか、漢方薬・健康食品・サプリメントが原因となる場合もあります

出典:斉藤クリニック

食事・飲酒・運動で意識できること

ALTの数値変動に関わる生活習慣として、次のポイントが挙げられます。

食事: 糖質・脂質のとり過ぎに注意し、食物繊維と良質なたんぱく質をバランスよく意識することが推奨されています。夜遅い食事は、就寝前の消化活動が多くなるとされており、生活リズム全体を整えることが大切です。

飲酒: 純アルコール20g(日本酒1合相当)を一つの目安に、週2日の休肝日を設けることが肝臓への負荷を考える上で挙げられています。

出典:そうじんかい皮フひまわり内科

運動: 週3回・1日30分程度の早歩きなど有酸素運動の継続が、肝機能の検査値の推移と関連する習慣として紹介されています。

出典:医療情報サイト MRSO

ALTが51以上の値が続く場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

まとめ

  • ALT(GPT)は肝臓特異性の高い酵素で、肝疾患を直接反映しやすいマーカーです
  • 基準値は30 U/L以下で、51以上は精密検査、300以上は早急な受診が目安です
  • 脂肪肝・アルコール・ウイルス性肝炎・薬剤性肝障害などが主な上昇原因です
  • 食事・飲酒・運動の習慣がALTの数値変動に関わるとされており、数値が気になる方は生活習慣の見直しも一つの選択肢です