預金だけでなく資産運用を考える人が注目する株ジャンル
株式市場では、時代の流れに合った成長分野に資金が集まりやすくなることがあります。こうした分野に関係する株は、テーマ株と呼ばれることがあります。
2026年にかけて注目されやすいテーマの一つが、AIやデータ処理需要の拡大です。その中心にあるのが、半導体株とデータセンター株です。
半導体はAIやデジタル機器を動かすために必要な部品です。一方、データセンターはAIやクラウドサービスを支える大型施設です。つまり、半導体株とデータセンター株は、AI時代のインフラに関わる投資テーマといえます。
注目ジャンル1:半導体株
半導体は、スマートフォン、パソコン、自動車、家電、工場設備、AIサーバーなど、さまざまな製品に使われています。特に近年は、生成AIやデータセンター向けの高性能半導体が注目されています。
WSTSは、2026年の世界半導体市場について、前年比25%超の成長で9750億ドル規模に達するとの見通しを示しています。特にメモリとロジックが成長をけん引するとされています。(※2)
半導体株といっても、AI半導体を作る企業、半導体製造装置を扱う企業、素材や部材を供給する企業、検査装置を手がける企業など、分野はさまざまです。
半導体株を見るときの注意点
半導体株は成長期待が大きい一方で、値動きが大きくなりやすい分野です。需要が強い時期には株価が上がることもありますが、在庫調整や設備投資の減速、金利上昇、為替変動などで下落することもあります。
注目ジャンル2:データセンター株
データセンターとは、インターネットサービス、クラウド、AI処理などを支える大型施設です。生成AIの利用が広がるほど、大量のデータを処理するサーバーや、それを動かす電力、冷却設備、通信インフラが必要になります。
IEAは、世界のデータセンターの電力消費量について、2024年から2030年にかけてほぼ倍増し、2030年には約945TWhに達するとの見通しを示しています。(※3)
この流れから、データセンター関連株では、電力会社だけでなく、発電設備、送配電、空調、冷却設備、建設、不動産、通信、サーバー、半導体関連企業にも関心が向かりやすくなっています。
データセンター関連株を見るときの注意点
データセンター株は、AIブームの追い風を受けやすいテーマです。しかし、実際に企業の売上や利益につながるまでには時間がかかる場合があります。
また、データセンターは電力を大量に使うため、電力供給、送電網、土地、冷却設備、規制、建設コストなどの制約もあります。話題性だけでなく、企業がどの部分で収益を得ているのかを確認することが大切です。
半導体株とデータセンター株はどうつながっている?
半導体株とデータセンター株は、別々のテーマに見えて深くつながっています。
AIを動かすには高性能な半導体が必要です。そして、そのAI半導体が大量に使われる場所の一つがデータセンターです。データセンターが増えれば、サーバー、半導体、電力、空調、通信インフラの需要も広がりやすくなります。
つまり、半導体株は「AIを動かす頭脳」、データセンター株は「AIを動かす場所とインフラ」と考えると理解しやすいでしょう。





