2023年後半の市場予想

2023年はドル高円安の傾向が続きましたね。今後の米ドル円相場はどのように推移していくのでしょうか。

ドル高傾向続く

多くの市場予想では今後もドル高傾向が続くと予想されています。具体的には130円台で推移するとの見方が多く、年末には140円台で落ち着くとされています。

円高に徐々に推移

一方で米国の経済が悪化してきているとの見方もあります。その結果米国の長期金利も徐々に低下してくるとされています。場合によってはリスク回避のため円が買われて円高が進み円相場120円台になる可能性もあります。

円安になったきっかけとは

為替相場が円安ドル高水準になるのはドルの通貨の価値が高いからです。ではいつからドルの価値が高くなったのでしょうか。

ロシアによるウクライナ侵攻

2022年2月24日ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。それによって小麦粉やエネルギー価格などの物価高が世界中で起こりました。

アメリカと日本の対応の違い

ウクライナへの軍事侵攻とは別にアメリカではコロナ禍からの脱却で消費力が上がった国内の対応も関連してきます。物価上昇している国内の対応にアメリカは金利を上げる政策を実施しました。一方の日本は景気対策を重視して金利を上げませんでした。その違いが大きな分かれ目になり日本は2022年10月には約32年ぶりに1ドル150円台まで値下がりしました。その影響が今の円安ドル高水準のきっかけになっています。