円の価値とは

円高の時

外国の通貨に対して円の価値が上がった時が円高と呼ばれます。例えば米ドルが1ドル120円から1ドル100円になった時が円高になります。1ドルを120円で交換できるのか、100円で交換できるのか考えるとどちらが円の価値が上がっているか分かりやすいです。

円安の時

外国の通貨に対して円の価値が下がった時が円安と呼ばれます。円高の時とは逆に1ドル100円から1ドル120円になった時が円安になります。円高の時と考え方は一緒で1ドルで交換できる円の価値が下がっている時が円安になります。

円の値動きの仕組み

お金も物であるためその他の商品と同様に需要と供給の関係で円が値動きします。なので円を欲しいと思う人が多ければ円高になり、少なければ円安になるということです。その値動きに影響を与えている主なものとして金利、物価、貿易収支の3つがあります。

金利

日本とアメリカで比較した時、円高になる場合は日本の金利が高くなっていて円安になる場合はアメリカの金利が高くなっています。なぜなら日本の金利が高いと通貨を円に変えたいと思う人が増えるため円の価値が高くなるからです。円安の場合はその逆です。

物価

物価はインフレとデフレが関係してきます。インフレになると物の値段が上がるのでその分より多くのお金が必要になり通貨の価値が下がります。デフレはその逆で物の値段が下がるのでお金の価値は上がることになります。そのためインフレになると円安、デフレになると円高になります。

貿易収支

貿易収支とは輸出額から輸入額を引いたものになります。この時、輸出額の方が多ければ貿易黒字、輸入額の方が多ければ貿易赤字です。輸出入では商品代金を支払ったり受け取ったりする時に通貨の交換が必要になります。輸出したのであれば代金を受け取った時に自国で使えるように外貨を売って円を買う、輸入であれば外貨で支払うため円を売る必要があります。そのため貿易赤字なら円安、貿易黒字なら円高ということになります。