為替相場とは

為替レートとも呼ばれ、異なる通貨同士が交換される比率のことを指します。主なものはドル円相場ですが、様々な通貨との組み合わせが存在しています。主なものではユーロ、ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドルがあります。

変動するのはなぜ?

為替相場が変動するのは異なる通貨間の需給関係で決まります。円高と円安は変動に大きく関係しているため、今現在どちらの状況か判断する時の目安になります。為替が変動する要因として挙げられるのが主に金利、物価、国際収支、戦争と紛争、中央銀行の為替介入の5点です。

金利

金利が高いということは利息を多くもらえるということなので金利の高い通貨は人気があります。そのため金利の高い国の通貨は上昇、低い国の通貨は下落する傾向にあります。なので日本の金利が高くなれば円高になり、低くなれば円安になりやすいです。

物価

物価が上昇すれば通貨の価値が下落して今までと同じ値段で商品やサービスを購入できなくなります。物価が下落すれば通貨の価値が上昇して今までと同じ値段でより多くの商品やサービスを購入できるようになります。なので物価が上昇した時には円安になりやすく下落した時には円高になりやすいです。

国際収支

諸外国との貿易では、異なる通貨間のやり取りで為替相場が変動します。輸入をした時には円を売って外貨を買う必要があるので円安になりやすく輸出した時には外貨を売って円を買うので円高になりやすい傾向があります。

戦争や紛争

戦争や紛争が起こるとその国の経済活動がいきなり停止する懸念があるため通貨が売られやすくなり、通貨の価値が下落します。近頃ではロシアがウクライナ侵攻した時にはルーブルの価値が半減したそうです。

中央銀行の為替介入

中央銀行が外国為替市場で通貨の売買を行うことを為替介入といいます。大きな為替変動が起きた時には為替介入をして相場を安定させることがあります。