40代・50代になって健康診断や体組成計の数値が気になり始めた方は多いのではないでしょうか。「同じ食生活なのに昔より太りやすくなった」「体重は変わっていないのに体脂肪率が上がっている」──こうした変化は中年期に広く見られる傾向として知られています。本記事では、40代・50代の男女別の標準体脂肪率と、中年期に体脂肪が増えやすくなる背景を整理します。
40代・50代の体脂肪率の標準値(男女別)
体脂肪率の標準値は年齢・性別によって異なります。以下の表は年齢別・男女別の標準範囲の目安です。
| 年代 | 男性(標準) | 女性(標準) |
|---|---|---|
| 18〜39歳 | 11〜21% | 21〜34% |
| 40〜59歳 | 12〜22% | 22〜35% |
| 60歳以上 | 14〜24% | 23〜36% |
出典:ガーデンクリニック
40代・50代(40〜59歳)の男性の標準体脂肪率は12〜22%、女性は22〜35%が目安とされています。若い世代と比べると標準範囲の上限がやや高めで、加齢に伴う体組成の変化を考慮した設定です。男性は25%以上、女性は35%以上になると肥満の目安とされています。
中年期に体脂肪率が増えやすい理由
40代・50代に体脂肪率が増えやすくなる背景として、主に三つの要因が関わっているとされています。
基礎代謝の低下
加齢とともに基礎代謝が低下する傾向が知られています。安静時のエネルギー消費が下がると、同じ食事量でもエネルギーが余りやすくなり、体脂肪として蓄積されやすくなるとされています。
筋肉量の減少
40代以降は筋肉量が年々少しずつ減少しやすいとされており、エネルギー消費量も低下しやすくなります。体重が変わらなくても、筋肉が減って脂肪が増えるという体組成の変化が起こりやすくなります。
ホルモンバランスの変化
女性は更年期・閉経前後にエストロゲンの分泌が減少する傾向があり、内臓脂肪がつきやすくなるとされています。男性も加齢に伴うホルモン変化により脂肪がつきやすくなる傾向が指摘されています。
実測データで見る40〜50代の平均体脂肪率
InBodyが1億件以上の測定データを基に公表している数値によると、日本人の年代別平均体脂肪率は次のとおりです。
| 年代 | 男性の平均 | 女性の平均 |
|---|---|---|
| 40代 | 22.8% | 29.5% |
| 50代 | 23.8% | 30.3% |
出典:InBody
男性50代の平均は23.8%で標準範囲(12〜22%)をわずかに上回っており、女性50代は30.3%で標準範囲内ながら上寄りの数値です。30代以降の日本人は平均的に標準基準を超えやすい傾向が知られており、実態として「多くの人が標準をやや上回っている」状況が示されています。
40代・50代の「隠れ肥満」——体重は正常でも注意が必要な状態
「隠れ肥満」とは、体重やBMIが標準範囲内でも体脂肪率が高い状態を指します。中年期は筋肉量の減少により体重が維持されていても体脂肪率が上がりやすく、隠れ肥満になりやすいとされています。体重計の数値だけでなく体組成計で体脂肪率を定期的に確認することが、自分の体組成を把握するうえでの手がかりになるでしょう。
