2025年初頭、中国発のAIサービス「DeepSeek」が世界中で話題になりました。ChatGPTと遜色ない性能を大幅に低いコストで実現したとされており、IT関係者から注目を集めています。本記事ではDeepSeekの概要・特徴・注意点・最新モデルを解説します。

この記事でわかること
・DeepSeekとはどんなAIサービスか
・ChatGPTと比べたコスト・性能の優位点
・利用前に知っておきたいデータ管理の注意点

DeepSeek - AIアシスタント アプリアイコン

出典:Google Play

DeepSeekとは——中国発のオープンソースAI

DeepSeekは中国・浙江省杭州を拠点とするAIスタートアップが開発した大規模言語モデルです。2023年5月設立で、最大の特徴はモデルの重みをオープンソース公開している点です。自社環境でカスタマイズして動かすことができ、2025年1月のR1リリース以降、日本でも認知が広がりました。

出典:Wikipedia

DeepSeekの3つの特徴——コスト・性能・オープンソース

圧倒的なコストパフォーマンス: APIコストはOpenAI o1の25分の1以下とされています。このコスト優位性により、企業での大量処理や個人開発者の試験的利用にも導入しやすい選択肢となっています。

出典:LanScope

高い推論性能: 「Mixture of Experts(MoE)」アーキテクチャ採用で数理推論やコーディングに強みを持ちます。DeepSeek-V3の学習コストは約558万米ドルと競合より低コストで高精度なモデルを実現しました。

出典:Wikipedia

オープンソース設計: モデルの重みをHugging Faceで公開しており、自社サーバーでの運用も可能です。

利用前に知っておきたい注意点

入力データは中国のサーバーに保存されます。また入力データがAI学習に自動利用されるためオプトアウト機能はありません。機密情報の入力は避け、社内ガイドラインを整備したうえで利用することが推奨されます。機密性の低い用途には活用しやすいサービスです。

出典:Wikipedia、LanScope

最新モデル DeepSeek-V4の概要

2026年4月24日、Flash版とPro版の「DeepSeek-V4」が発表されました。最大100万トークンのコンテキストに対応し、Pro版は複数のベンチマークでGPT-5.4などに匹敵するスコアを記録しています。

出典:ITmedia

バリアント入力コスト出力コスト
V4-Flash$0.028 / 百万トークン$0.28 / 百万トークン
V4-Pro$0.145 / 百万トークン$3.48 / 百万トークン

モデルの重みはHugging Faceで公開されており、ローカル環境への導入も可能です。

まとめ
DeepSeekはOpenAI o1の25分の1以下のコストで高い推論性能を発揮する中国発オープンソースAIです。2026年4月発表のV4では100万トークンのコンテキストと最高クラスのパフォーマンスを達成しています。データ保管の仕様を理解したうえで、用途に応じた使い分けを検討しましょう。