2.預入期間の違い
普通預金はいつでも自分が必要な時に、自由にお金を出し入れすることができます。一方で定期預金の方は、はじめに預入する期間を自分で設定し、原則その期間が終了するまでは引き出ししないということを条件に、普通預金より金利がよくなっています。やむを得ない場合は、中途解約はできますが、元本保証はあるものの、預入時の金利よりは下回ってしまいます。また、特殊な定期預金として、仕組預金というものもありますが、こちらについては金利が一般的な定期預金よりもよい分、満期日は金融機関が決定するため、預入時は注意が必要です。
3.機能の違い
普通預金には給料や年金の受け取り、公共料金、クレジットカードの引き落としなど日々の生活に役立つ機能がついています。一方の定期預金には、そのような機能はついていないものの、総合口座と連携した担保定期預金に預入すると、総合口座の残高が引き落とし代金に満たない場合などは、担保定期預金の方から自動貸付の扱いを受けることができますので万が一、引き落としの口座にお金がない時でも安心です。
定期預金の種類について
一口に定期預金といっても、先に説明した通常の定期預金以外にも、いくつか種類があります。
期日指定定期預金
預入後1年さえ置けば、満期を自由に指定できる定期預金です。満期は自由に設定できますが、一般的には最長3年とされています。利率は各金融機関によって異なりますが、預入期間によって利息は1年複利となります。最低1年は使う予定がないお金の置き所に悩んでいる方におすすめです。
積立定期預金
毎月一定の金額を指定した日に、普通預金から自動的に定期預金として積立していく商品です。毎月の積立日以外にボーナス月を設定して、追加で積立を行うことも可能で、毎月のお給料からコツコツ貯めたい方におすすめです。積立定期預金は、指定した積立終了日に自動解約され、満期金と利息が普通預金に振替される方法もあれば、必要な時に一部のみ解約という方法もとれます。
変動金利定期預金
ほとんどの定期預金は預入時の金利で満期日まで固定される、固定金利型ですが、一定期間ごとに金利が見直される変動金利型の定期預金もあります。変動金利型は、金利の上昇が今後見込める時にはよいですが、預入後に金利が下がってしまった場合には、固定金利の方が有利ということもあります。預入期間は1~3年、変動見直しは半年ごとというのが一般的です。