失った歯を補う選択肢として、インプラントが広く知られています。ブリッジや入れ歯との違いを含め、選択を判断する情報をまとめました。

  • インプラントの構造と治療の仕組み
  • ブリッジ・入れ歯と比べた利点と注意点
  • 寿命を左右するメンテナンスのポイント

インプラントとは――チタン製人工歯根を顎骨に埋め込む治療

インプラントは、直径3〜5mm・長さ6〜18mm程度のチタン製人工歯根を顎骨に埋め込み、上部に人工の歯を取り付ける治療です。チタンは骨との親和性が高く、数か月かけて骨と結合することで安定した土台になります。

出典:日本歯科医師会 テーマパーク8020

手術には1回で済む「1回法」と、骨結合確認後に2回目の手術を行う「2回法」があります。治療開始は顎骨の発達が完了する女性18歳・男性20歳以降が目安とされています。

出典:MedicalNote

インプラントのメリットとデメリット――ブリッジ・入れ歯との比較

主なメリット: ブリッジでは両隣の健康な歯を削って支柱にする必要がありますが、インプラントは顎骨に直接固定するため周囲の歯への影響が少ないと言われています。取り外し不要で天然歯に近い使用感という点も特徴のひとつです。

主なデメリット・注意点: 一般的な虫歯・歯周病による歯の喪失は保険適用外で、1本あたり平均45〜55万円程度が費用目安です。骨結合に3〜6か月程度かかるため、治療期間が長くなる場合があります。また、細菌感染によるインプラント周囲炎が起きると炎症が広がりやすい場合があるとされています。

出典:MedicalNote

項目インプラントブリッジ入れ歯
隣の歯への影響少ないあり(削る)少ない
固定方法顎骨に埋入両隣の歯で支持取り外し式
寿命目安10〜15年以上7〜10年4〜5年

出典:川越歯科コラム

インプラントの寿命とメンテナンス――長持ちさせるためのポイント

日本歯科医師会の情報によると、インプラントの10年残存率は上顎で91〜96%、下顎で80〜97%という報告があります。適切なメンテナンスを続けることで、20年以上使用できる場合もあると言われています。

出典:日本歯科医師会 テーマパーク8020、川越歯科コラム

定期通院の目安は治療直後が1か月ごと、安定後は3〜6か月ごと、長期安定後は6か月〜1年ごととされています。年間のメンテナンス費用は2〜6万円程度が目安です。

出典:日本歯科医師会、川越歯科コラム

インプラント治療の流れと期間の目安

精密検査 → 埋入手術 → 骨結合期間(3〜6か月)→ 人工歯の取り付け → 定期メンテナンスが基本的な流れです。下顎は5か月程度、上顎は骨の状態によりそれ以上かかることがあります。

出典:日本歯科医師会

インプラントは顎骨にチタン製の人工歯根を埋め込む治療で、10年残存率91〜96%(上顎)という報告があります。隣の歯への影響が少ない一方、費用が高額で治療期間も長くなる場合があります。定期メンテナンスを継続することが長期使用の鍵とされているため、担当の歯科医師に相談しながら検討してみましょう。