2026年2月 更新
「自分は生活保護を受けられるの?」そんな不安をお持ちの方へ。4つの基本条件とケース別の解説で、あなたが対象になるかどうかをわかりやすくお伝えします。

この記事でわかること
  • 生活保護を受けるための4つの基本条件
  • ケース別(単身・高齢者・母子家庭等)の受給可否
  • 自分が対象かどうかがわかるチェックリスト
  • 受給できないケースとその理由

生活保護を受けるための4つの基本条件

「自分は生活保護を受けられるのだろうか?」と不安に思っている方は多いはずです。ネットの情報はあいまいなことも多く、正しい条件を知ることが大切です。

生活保護を受けるには、大前提として「世帯の収入が最低生活費(国が定めた最低限の生活に必要な金額)を下回っていること」が必要です。最低生活費は地域や世帯構成によって異なりますが、東京23区の単身世帯なら月額約13万円が目安。この金額を世帯の総収入が下回っていれば、差額が生活保護として支給されます。

そのうえで、以下の4つの条件を満たしている必要があります。

1
資産の活用

預貯金、不動産、自動車、生命保険(解約返戻金があるもの)など、生活に活用できる資産はまず売却・活用することが求められます。

ただし、すべて手放す必要があるわけではありません。たとえば住んでいる家は、資産価値が著しく高くなければ保有OKです。預貯金も、最低生活費の半月分程度までは保有が認められます。

2
能力の活用

働ける健康状態・年齢であれば、働く努力をすることが求められます。ハローワークでの求職活動なども含まれます。

ただし、病気やケガ、障害、介護、育児などで働けない場合はこの条件は免除されます。また、働いていても収入が最低生活費より少なければ、差額分を受給できます

3
扶養義務者への相談

親・子・兄弟姉妹などの親族に、援助が可能かどうかの確認(扶養照会)が行われます。

ここが一番ハードルに感じる方が多いのですが、大事なポイントがあります。扶養照会は「要件」ではなく「優先」です。つまり、親族が「援助できない」と回答しても、申請が却下されることはありません。DVや虐待の事情がある場合や、20年以上音信不通の場合、相手が70歳以上の高齢者の場合などは照会自体を省略できます。2021年の通知改正で、照会の範囲はかなり限定されました。

4
他の制度の活用

年金、雇用保険(失業給付)、児童手当、障害福祉サービスなど、利用できる他の公的制度をまず活用することが求められます。

これらの制度を利用してもなお生活費が足りない場合に、不足分が生活保護で補填されます。年金をもらっていても、金額が最低生活費を下回れば生活保護を併用できるんです。


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ケース別の受給可否・セルフチェックリスト